BMWの純正カーナビ(CICの2023年版)とCOCCHi(iPhone+CarPlay)の比較(一般道)

作成日:2024/02/24 更新日:----/--/--

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目的地の入力

今回、COCCHiは車内ではCarPlayのみでの操作となっている。目的地の入力自体はCOCCHiは事前に端末で済ませておくという反則技。ただこれはスマホナビの最大の利点でもある。あらかじめ行きたい場所がわかっているなら事前に検索してお気に入りにでも入れておけばよい。一方、この時代のBMWの純正ナビはクルクル回るコントローラーで行を選んでPUSH、また回して段を選んでPUSHというもの。一文字の入力に4アクション必要である。もっともそのような操作が必要なのは初めて行く場所の場合であり2回目以降はクルクル回して履歴から選ぶだけとなる。とはいうものの、この初めて行く場所の入力がトラウマになって純正ナビに拒否反応が出ているかもしれない。

設定されるルート

ルート設定は乗車してから。純正ナビの方はいつも使用しているルートを提示したように見える。COCCHiは太い道路を優先した感じか?COCCHi、端末ではいくつかのコースを選べるがCarPlayだと一つだけ?たまたま?とりあえずスタート時は純正ナビのルートに従う。

走行中の案内

COCCHiは喋りすぎとも評価されていたが先日のアップデートで案内の頻度を3段階で選択出来るようになった。今回は中間を選択している。今回のルートではCOCCHiの方が信号の数で的確に案内していていい感じだった。ただ純正ナビもボタン2回押しで何かしらの音声案内をしてくれるのでそこまで不安を感じなくてもよさそう(マニュアル読み込んだ)。

リルートの速さ

今回、どちらのナビも案内したルートを無視されたわけだがリルートに関しては純正ナビの方が速いようである。COCCHiはGPSでルートを外れたことを認識するまでリルートがかからないが純正ナビはジャイロの情報から曲がるべきところで曲がらなければリルートを開始しているようである。もっともCOCCHiのリルートが遅くて使い物にならないというようなことはなく十分な速度でリルートを完了する。

渋滞情報

前回の記事でプローブ情報がFM-VICSで提供されているということを書いたが今回走った範囲ではそのような感じはなかった。プローブ情報で混雑、渋滞となっているところでもFM-VICSではとくに表示がなかった。とはいえプローブ情報の方がそこまで正確かというとそんなこともない感じである。混雑・渋滞となっているがそれは信号1回待ちなのでは?というところが多かった感じ。興味深いのはCOCCHiで渋滞よりFM-VICSの渋滞の方が長いところがあった。純正ナビはそこを避けるルートになっていたがCOCCHiはそこへ突っ込むルートであった。純正ナビはそこへ辿り着くまでにビーコン受信による新ルートの提案はなかったのでFM-VICSの色塗りの情報で避けたのだろうか?そして実は渋滞とはなっていたもののそれ程ひどい渋滞ではなかったとか。COCCHiはそこまで見込んで渋滞に突入させた?色塗りに関してもFM-VICSはパイオニア以外のプローブ情報も取り込んでいるので短く、COCCHiのVICS情報はそれが加味されておらず長いままだったとか?

到着時刻の正確性

往路は到着時刻を確認するのを忘れたが復路は到着時刻を確認した。復路のルートも純正ナビはいつものルート、COCCHiは太い通りを選んだようで到着時刻も純正ナビの方が3分程早い。純正ナビとCOCCHiでルートが分かれるところ、今度はCOCCHiのルートを選んだ。純正ナビはリルートがかかりCOCCHiとほぼ同じルートとなったがCOCCHiよりも4分くらい到着が遅い。結果、リルート後の純正ナビの方が正確であった。なおルートの微妙な違いは交差点の手前に斜めの道路がありショートカット出来るところが一箇所あり純正ナビはそこを選択、COCCHiはおとなしく交差点を曲がるルート。交通量もそれなりにあり右折の交差点のショートカットになるためここはCOCCHiが正解。

総合的に見て

1回だけの比較では何とも言えないが今回のルートに関しては太い道を優先しているとはいえCOCCHiの方が正しいルートを選んでいるように思える。特に渋滞考慮の部分。渋滞情報の元ネタは道路の車両感知センサー(ビーコンを含む)と4社のプローブ情報。FM-VICSには全てが含まれCOCCHiは車両感知センサー+自社のプローブ情報だけか。そうなると絵としてはFM-VICSが一番正確。しかし純正ナビはルート探索でプローブ情報は使用できない。こうなるとVICS WIDEに対応しているカーナビが一番優秀な気がしてきた。
それは置いておいてBMWの純正カーナビ(CICの2023年版)とCOCCHiでどちらがいいかという話になると一般道のみ移動であれば純正カーナビの方がよさそうな感じである。ルート探索はCOCCHiの方がよさそうだが純正ナビも悪いわけではない。どのみち細かいところは実際の道路状況に応じて対応する必要があるので。10年以上前のナビとはいえそれなりに評価の高かったアルパイン製だしルート探索のアルゴリズム自体はスーパールート探索のようなもの以外はさほど変わっていないように思えるし最近のナビでは渋滞予測が行われるがVICSで現在の情報がわかるならそれを利用した方が正確だろう。高速道路が入ってくると色塗りや長距離の渋滞情報の加味等が入ってくるのでまた違った評価になると思われる。
またルート探索以外の操作性においてCOCCHiは端末のバッテリーを気にしたり車にセットするという若干の手間が必要になる。CarPlayは無線に対応しているのでポケットやカバンに入れたままでも使えるだろうが自車位置の精度に影響しそうである。次はカバンに入れっぱなしにしてみるか?あとCOCCHiには進化の可能性があるな。今回は純正ナビの勝ちとしたが次回はどうなるか。