何故カーナビの検討が発生するのか?
まずはおさらい。E90の純正ナビは使いにくい。目的地を検索する際の文字入力であったり地図のスクロールであったり。一番問題と感じたのは有料道路の色分けを行わないところ。箱根辺りだと有料道路と一般道路がY字に分かれていく感じなのでどちらに行くかが瞬間的に判断出来ない。ということで2016年にAVIC-MRP660を専門店で取り付けた。
自分がカーナビに求めるもの
前車ではサイバーナビを使っていたこともあり自車位置精度と渋滞情報は外せない。自車位置精度を求めるとやはり車速パルスが必要となるので専門店に任せた。そこまで拘るならサイバーナビにすれば?というのはあるがこの当時で既にオンダッシュや1DIN+1DINは消え去り2DINのインダッシュモデルしか存在しなかった。取り付け出来ないことはなかったかもしれないが大工事=高額出費になることは目に見えていた。車自体は2011年購入なので既に5年、買い換えの検討を始めてもおかしくない時期である。もっともここまで乗るなら大工事してもよかったのか?それでもベストなモニター位置は純正ナビ(というか電装制御のメインなので取り外し困難)に占拠されていたので納得のいくものにはならなかったかも。
AVIC-MRP660の現状
そんな感じで使い始めたAVIC-MRP660も昨年、地図の更新が先日(と言っても1年くらい経つ?)通信モジュールの期限が終了しスマートループ渋滞情報が取得出来なくなった。そして通信モジュールの販売は終了しており新規に購入もできない。SIMを入れ替えて使用する方法も出回っているが機種により成功するものと失敗するものがありAVIC-MRP660では成功例がない。また成功したとしてもFOMA自体が2026年3月で終了してしまう(そこまでには車を買い換えると思うが……)。また、最近はバッテリーの持ちも悪くなったような感じである。使用時は車から給電されるとはいえバッテリーには寿命があるので使用の継続は危険である。
現状の車で考えられる対応
1.スマホナビ
スマホ又はタブレットを単独でナビとして使用する。渋滞情報は取得出来るが車速パルスが使えないのでGPSが取得出来ない場合に自車位置が確保出来ない。都市部では高速の高架下等、以外と多いのである。
2.スマホ+ディスプレイオーディオ
自車位置に関しては1と同じ問題がある。ただ車速パルスを取れるディスプレイオーディオも出ている。が、今のところインダッシュのみでそれが付けられるなら普通にカーナビを付けるよと。オンダッシュorポータブルで車速パルスを取れるような製品が出ればいいのだが。
3.ポータブルナビ
車速パルスは取れないが加速度センサー、ジャイロセンサーにコストをかけてトンネルでも自車位置を確保出来るように頑張っている製品もある。ただ山手トンネルクラスを走りきるのは無理なようだしスマートループのようなプローブ情報を取得できない。こちらに関してはVICS WIDEに対応していればカバー出来そうだがFMラジオによる提供なので受信状況に不安がある。先日、熱海近辺ではVICSを全く受信出来なかった。
当面は通信モジュールの復活を試みつつ次を検討する感じか。
カーナビを構成する要素
カーナビに関するオマケ情報を少々w
衛星による位置情報
よくGPSと言われているもの。細かいことを言えばGPSはアメリカの衛星でその他にロシアのグロナス、日本のみちびき等がある。みちびきに関してはセンチメートル級の測位情報等と言われているがそれはその機能を持った受信機を使用した場合でスマホや通常のカーナビは対応していない。最近、そこを間違えて発信しているサイトは見かけなくなったが。
車速パルス
正確には車速そのものがわかるわけではなくタイヤ1回で1パルス(4パルスのものもあったか?)を発生する。カーナビアプリ側は衛星による位置情報と組み合わせて1パルスで何メートル進むかを記憶し衛星からの情報が取得出来ない場合は車速パルスから進んだ距離を認識する。
OBD2モジュール
最近の車にはOBD2という車両整備用の情報を取得するコネクターがある。このコネクターには車速も提供されているためそれを取得してBluetoothやWiFiでスマホと通信するパーツがある。これを使用すれば車速パルスと異なりダイレクトに車速を得ることが出来る。ただカーナビアプリ側の対応も必要(これは車速パルスも同じか)だしOBD2の本来の使用方法ではないし車種別にパーツが異なる、接続が不安定、OBD2コネクターの電源は常時電源なので電源のオン・オフを管理しないとバッテリーが上がるなどあまりお勧め出来る方法ではない。車側が正式にACC連動で情報を提供してくれるようになるといいのだが。
加速度センサー・ジャイロセンサー
これらはスマホでも大抵備えている。完璧に計算すればこれらの情報からどれだけの距離を進んだかは計算出来るが振動等が紛れ込むので実際には難しいだろう。パイオニアはこの辺りに力を入れていてこちらのセンサーがメインで衛星による位置情報は補助などと言われたこともある。機種による精度の差が大きそうでiPhone・iPadはかなり精度がよさそう。精度のいい端末を車の中でしっかりと固定出来てこの情報をきちんと使用するカーナビアプリなら衛星による位置情報が途切れても自車位置の確保が期待出来る。またよく勘違いされているが距離を測るのに必要なのは加速度センサーの方である。ジャイロセンサーは向きの変化を認識するためのものでジャイロセンサーの情報では移動距離を計算することは出来ない(はず)。
地図情報
カロッツェリアのナビではよく自慢していたが正確な地図情報も大事である。A地点からB地点まで上から見た平面では1kmに見えてもアップダウンがあればその分、距離は伸びる。衛星による位置情報が使用出来る場合は問題にならないがセンサーによる走行の場合は大事である。
カーナビアプリ本体
これまでにあげた要素を地図上に正確に表示するのがカーナビアプリの役目である。衛星による位置情報も建物の反射等があるのでこれらを考慮した上で車がどこにいるのかを表示する必要がある。YouTube等で情報を漁っていたがGoogle Mapはどうもこのあたりの制御が苦手な様子。衛星により正しい位置情報が取得出来るのが前提になっているか?カロッツェリアファンとしてはパイオニア製のスマホアプリにもこのあたりで期待をしてしまう。
ポータブルタイプのディスプレイオーディオのメーカー
最近調べたディスプレイオーディオのメーカー
- ATOTO:中華メーカー。楽天に店舗あり。
- CARPURIDE:中華のようである。Amazonに店舗あり?
- DreamMaker:茨城の会社。自社で製造も行っている?直営のオンラインストアありだがサイトの安全性を考えると楽天等にショップを出して欲しいところ。
ここは日本企業のDreamMaker推しか?