パイオニアはカーナビから撤退するか?

作成日:2024/01/16 更新日:----/--/--

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パイオニアがCOCCHiの6ヶ月無料キャンペーンをを行っている。対象となるディスプレイオーディオを購入する必要があるのだけど。

スマートフォン向けカーナビアプリ COCCHi ディスプレイオーディオ購入者限定キャンペーン | パイオニア株式会社

これを見てふと思ったのはパイオニアはカーナビ(サイバーナビ、楽ナビ)から撤退してCOCCHiとNP1にシフトするかもということ。最近、TVキャンセラーで車が壊れるかもという話題が盛り上がったが近年の車は電装系に手が非常に入れづらい。カーナビはTVキャンセラーと違い既存の機能に影響を与えるものではない。とはいえ配線を弄ったりするのでリスクはある。また今の車はカーナビやディスプレイオーディオが標準になってきているのでカーナビを取り付けるスペースがない。だからといって既設のディスプレイを外す・置き換えるのはTVキャンセラーと同様に車の電装系が正常に動作しなくなる可能性があるのに加え大がかりな作業となり工賃もかかる。そう考えると後付けのカーナビを取り付けるのは非常に困難になる。かなり前からカーナビが標準装備になり出して後付けは厳しい時代に突入していたが車がコンピューター化してきて更に厳しくなってきている。

一方でディスプレイオーディオで使用するAndroid Auto、Apple CarPlayでは車両側からスマホ側へ車速情報を連携出来るようになっている。そのためスマホのカーナビアプリの弱点であった衛星が掴めない場合の自車位置情報に関して問題が解決しつつある。そうなるとカーナビではなくカーナビアプリで勝負した方が勝てる見込みがある。パイオニアのカーナビと言えば自車位置精度の高さを売りにしてきていたがそこで勝負するのが難しくなってしまった。ただしハードウエアの部分を車両側に譲ったとしてもカーナビがカーナビとして働くためにはアプリも重要である。パイオニアはこのアプリの部分でも勝負出来ると思われる。

単価10数万円のカーナビから月額350円のアプリへの転換はメーカーとしては恐怖だと思うがそもそも10数万円の全てが利益になるわけではない。生産するための工場も必要だし在庫リスクもある。そういったコストを考えると1台の利益はどの程度なのだろか。一方でアプリにはそういったものはない。カーナビは売り切りなので継続して売り上げが立つわけでもないしそもそも購入してくれる絶対数が少ない。アプリであればハードウエアは自動車メーカーとユーザーが用意してくれるので裾野は一気に広がしフル機能で使用するためには毎月の課金が必要である。無料のナビアプリという競合がいるがルート探索のアルゴリズム等では一日の長がある。

といったことを考えるとハードウエアとしてのカーナビから撤退しカーナビアプリ専業となる可能性もあるかな、と。まあRD-032の車速パルスを取り込めるポータブルのディスプレイオーディオは出して欲しいのだが……